最近、テレビで帯状疱疹ワクチンのCMをよく目にします。『テレビのCMだけでは何のことだろう?』となかなか分かりませんよね。まして帯状疱疹になって受診した経験がなければわからなくて当然・・・。 しかし、実はよく遭遇する疾患です。決して珍しい疾患ではなくCMで言われているように50歳以上の患者様の発症が多くが当院にはよくいらっしゃいます。当院では帯状疱疹に適応のある2種類のワクチンに対応しています。
まず帯状疱疹とは子供の頃に感染しやすい水ぼうそうのウイルスが原因の疾病です。症状としては体の片側にピリピリとした痛みを伴います。神経に炎症を起こすので痛みが強くなります。50歳以降に発症者が多く3人に1人が発症すると言われ繰り返すことも多いと言われています。また帯状疱疹が治療により治った後にも神経の損傷によって6ヶ月以上痛みを引きずる患者様も少なくありません。
下記に2種類のワクチンに関して簡単に記載いたしました
①乾燥弱毒性水痘ワクチン (接種回数は皮下注射1回):水ぼうそうワクチンとして認可されており帯状疱疹にも適応されます。帯状疱疹の発生予防効果は51%前後。帯状疱疹後の神経痛の抑制効果は66%前後となっています。
②シングリックス (筋肉注射:2回):帯状疱疹専用の予防接種ワクチンとして認可され国外では公費扱いされている予防効果に優れたワクチンです。帯状疱疹の発生予防効果は50歳以上の方で97%前後。帯状疱疹後の神経痛の抑制効果は50歳以上で100%と言われています
どちらもメリットデメリットがございます。受診された時に医師に遠慮なくご相談ください。